<<第44回:配偶者等の収入を合算して審査できる【住宅ローンの属性審査】
記事のポイント
- 事前審査が通っていれば本審査も通ることが多い
- 担保評価では、3つの審査基準で審査される
売買契約後に住宅ローン本審査を行う
ローンの本審査は、売買契約締結後に行います。ローンを組む際は、購入した物件を担保に入れるのが一般的だからです。不動産担保とは、債務者(住宅ローンを借りる人)が返済ができなくなったときに備えて、購入する物件に抵当権(優先的に返済を受ける権利)を設定することで債権者(金融機関)が返済を確保するためのものです。
基本的に事前審査で承認を得ていれば本審査も通ることが多いですが、本審査前に滞納や借入金が発覚するとNGになります。1週間後(早いと2~3日程度)には審査結果が出ると言われていますが、事前審査を行っていない場合はもっと時間がかかることもあります。
債務者
お金を借りて返済義務を負っている人のこと。住宅ローンを借りている人
債権者
債務者に対して返済を請求できる権利を持っている人のこと。お金を貸している金融機関のこと
本審査時の必要書類
本人確認および収入の証明等の書類 |
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購入物件の書類等 |
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本審査の基準となる4つのポイント
本審査では「属性評価」だけでなく、「担保評価」も行います。審査の基準となるのは、次の3つのポイントです。
担保物件の価格
担保物件がいくらで売却可能かを評価します。金融機関によって評価方法は異なりますが、路線価の7~8割程度の価格で評価することが多いようです。物件によっては不動産鑑定士に依頼することもあります。築年数が古い物件であれば担保評価も下がり借入期間に影響も出てきます。
登記事項
登記事項証明書から購入する物件が契約書と同じかどうか、権利関係等を確認します。
建物の遵法性
購入する物件は建築基準法を守っているか、再建築は可能かどうかを確認する。マンションの場合は管理に問題ないか等も確認します。自主管理だと審査が厳しくなります。
希望の借入額が通るとは限らない
住宅ローンの借入可能額は、年収に対して金融機関の規定している返済比率以内にローン返済が収まっている金額が限度額になります。申込時の借入可能額や返済比率も審査されるため、希望が必ずしも通るとは限りません。
返済比率
年収に対して年間でのローン返済額の割合のこと。金融機関や年収によって基準は異なるが、おおよそ返済比率は30%程度
まとめ
- ローンを組む際は購入した物件を担保に入れるのが一般的
- 担保物件がいくらで売却可能かを評価される
- 年収が返済比率以内でも希望の借入額が通るとは限らない