用語解説

第58回:決済時は司法書士の立会いのもと行われる【不動産物件決済当日の流れ】

 

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記事のポイント

  • 決済日にはローン担当者も立ち会う
  • 決済時には必ず司法書士による本人確認を行う

司法書士の立会いのもと決済を行う

決済当日は、売主・買主・仲介会社・司法書士の立会いの下で行われます。決済日にはローンの実行手続きを行うため、銀行で決済を行う場合はローン担当者も立ち会います。ネット銀行の場合は、司法書士がローン担当者に電話等で連絡をすることで融資を実行してもらいます。決済前には、登記事項証明書を再度取得して確認しておきます。決済前に差押登記等がされていた場合、そのままではローン実行できません。特に、売主の債務超過(売却代金よりもローン残債が多い)による売却の場合は注意が必要です。

差押登記

ローン滞納等によって金融機関が滞納分のローン回収のために、借入者が勝手に担保不動産を売却しないようにする登記のこと

債務超過

物件の売却代金よりもローンの残債の方が多い状態のこと

 

本人確認が最も大切

決済時に最も大切なのは本人確認です。当日は必ず「身分証明書」と「印鑑証明」を持参してもらい、司法書士に本人であることを確認してから手続きに入りましょう。

もし、当事者本人が決済時に立ち会えない場合等は、代理人が立ち会います。その際は、必ず「印鑑証明書付きの実印で委任状」を作成してもらいます。決済前には本人の面談と意思確認等をしておく必要があります。

決済当日の流れ

STEP1

司法書士が売主・買主の本人確認

STEP2

司法書士立会いのもと登記申請に必要な書類に、売主・買主が記名押印

STEP3

ローン実行手続き(買主の銀行口座に一時的に融資金額が振り込まれる)

STEP3.5

(ネット銀行、ノンバンク等の場合)

決済場所から買主のローン金額が振り込まれた銀行に移動し、売主口座振り込み分および手数料等の必要額等を振込伝票および引出し伝票に記入して、銀行窓口で手続きを行う

STEP4

残代金支払い·精算金等支払い手続き

(売主口座振り込み分および手数料等の必要額等を、振込伝票および引出し伝票に記入して銀行窓口で手続きを行う)

STEP5

売主口座に残代金入金の確認(売主口座への残代金入金確認ができるまで待機する)

STEP6

鍵および領収書を売主から買主へ引渡して決済終了

STEP7

引渡し確認書を売主・買主で記入(日付や時間の記入も行う)

STEP8

売主の抵当権抹消がある場合は、売主の銀行で抵当権抹消の書類を預かり登記申請を司法書士が行う


まとめ

  1. 決済日には、ローンの融資実行手続きを行う
  2. 売主・買主には「身分証明書」と「印鑑証明」を持参してもらう
  3. 代理人が立ち会う際は、印鑑証明付きの実印で委任状を作成する
  4.  

>>第59回:引渡し日時を記録しておく【不動産物件の引き渡し】

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