<<第87回:仕入れに適した物件の特徴とは【不動産投資のやり方】
記事のポイント
- 数百件情報を集めても、検討できる情報は数件程度
- 購入判断のために、まずはエリアの特性を調べる
仕入れた物件情報を素早く判断する
不動産情報を仕入れても、その情報が使えるとは限りません。実際、数百件収集してやっと数件検討できる情報に巡り合えるかどうかといった割合です。
さらに、検討できる情報を見つけたら、事業として採算ベースに乗るかどうかはスピーディーに判断する必要があります。仕入れ業者はたくさんある業者の一つにすぎないため、レスポンスが遅いと、次から情報をもらいにくくなるからです。
判断のためのポイント
物件を購入するか判断するためには、まずは仕入れた情報のエリアの特性や成約事例等を調べます。自社で扱っている不動産と合わなかったり、需要が見込めそうもないエリアであれば、すぐに購入を見送る判断がつきます。また、ユーザーが住宅ローンを組める物件かどうかも判断のポイントになります。
需要が見込めそうであれば、商品化後にいくらくらいで販売できるか予想を立てます。販売価格から事業費や、経費をさし引くことで、仕入れできる価格帯がある程度は決まります。実際の販売価格は条件交渉等で下がることもあるため、少し余裕を持ってシミュレートしましょう。
ローンを組める物件
フラット35で住宅口ーンを組む場合、登記床面積70㎡以上が条件です。たとえば、建売住宅の不動産事業者が新築住宅を建てるのに、70㎡未満の新築住宅を建築しても需要が少なくなります
事業費
物件を商品化するまでの改修工事費や建築費等のこと
購入判断の目安
商品化後の販売予想価格×戸数≧仕入れ価格+事業費+諸経費等
事業者ごとの経費
事業者の種別 | 業務内容 | 検討する経費 |
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買取再販業者 | 主にマンションや戸建てを仕入れてリフォーム等して付加価値をつけて市場で販売する |
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建売業者 | 土地等を仕入れて分割し、新築住戸を建築して販売する |
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マンション開発業者 | 土地等を仕入れ、新築分譲マンションを企画して販売する |
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まとめ
- 情報元へのレスポンスが遅いと情報をもらいにくくなる
- 需要が見込めないエリアであれば物件の購入を見送る
- 販売価格から事業費や利益率、経費を引くと仕入れ価格が決まる