<<第67回:入居にふさわしい人物か審査される【不動産賃貸の入居前審査】
記事のポイント
- 物件を借りる際は、初期費用が多くかかる
- 入居したらすぐに不具合等を確認しておく
初期費用に要注意
物件を借りる際は、かかる費用に注意しましょう。家賃だけではなく、敷金や仲介手数料などの初期費用がそれなりにかかります。下図以外にも「引越し代金」や「家具等の購入代金」が必要なケースもあります。賃貸契約をする際には、費用に余裕を持っておくことが大切です。
賃貸管理会社によってかかる費用が変わる
物件を管理する賃貸管理会社によっては、「部屋の消毒費」や「24時間管理サービス料金」「契約書類作成の事務手数料」等を請求してくる会社もあるので注意しましょう。特に、「契約書類の作成手数料」に関しては、一般的には仲介手数料に含まれています。物件を紹介する仲介会社によっては、他に本当はもっと良い部屋があるのにADのもらえる部屋だけを紹介したり、礼金のっけをしている可能性もあるので、物件や仲介会社選びには細心の注意を払いましょう。
逆に、賃貸の管理会社が所有している部屋は礼金や仲介手数料がかからないケースもあります。諸費用を少しでも抑えたいときは、あらかじめ募集図面等で概要を確認したり、仲介会社等に費用について確認しておきましょう。
また、UR都市機構や住宅供給公社の賃貸物件であれば敷金は2カ月分必要ですが、仲介手数料や礼金、保証金が一切かからないため、諸費用を安く抑えられます。
賃貸契約時にかかる費用
敷金 | 退去時の原状回復工事費用等に充てる費用 |
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礼金 | 貸主に渡すお礼のお金 |
仲介手数料 | 仲介した会社に支払う手数料 |
前家賃 | 入居時の賃料 |
火災保険 | 借主の過失があった場合の費用の補償 |
保証料 | 滞納リスクの家賃保証するための保証会社に支払うお金 |
鍵交換代 | 入居時に鍵交換する費用 |
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なかなか入居が決まらない部屋を営業マンに紹介してもらうために、大家が仲介手数料に加えて支払う広告手数料。半年以上の空室だと家賃5カ月分が出ることも
礼金のっけ
礼金が本来0円の物件で入居者から礼金を請求すること。もらった礼金は営業の手数料になる
入居時のチェックポイント
入居後、1週間以内には設備の不具合等確認と壁や床の傷等を確認しておきましょう。そして、不具合や傷等があった場合は、メモしておき日付と写真も撮って賃貸管理会社に連絡するようにします。退去時に借主の過失と言われないためにも、入居時の状況はこまめに記録しておきましょう。
賃貸入居時のTODOリスト
- 引越し日の確認と引越し業者手配
- 転出届と引越し先の転入届
- 電気、ガス、水道の利用開始連絡
- 家具、家電等の新居で利用する物の購入
- インターネットの利用開始手続き
まとめ
- 賃貸契約をする際は、費用に余裕を持っておく
- 仲介会社によって、本来請求されない費用を請求されることも
- 退去時に過失と言われないために、入居時の状況をチェックする