<<第22回:不動産購入時のマンション調査で確認するべきこと
記事のポイント
- 書類や売主の発言をうのみにしてはいけない
- 現地調査では、必ずカメラを持参する
書類との照合が主な仕事
書類に記載されている事項や売主の発言をすべてうのみにするのは危険です。購入時に調査した宅建業者が間違って調査している可能性もあります。そのため、現地調査で事前に書類等で調べたことと照合をしましょう。
特に事前の書類確認で感じた問題点や疑問点等は記録に残して現地で照合します。もし、調査してもどうしても不明だった点はその旨を記録に残して「重要事項説明書」に記載することが大切です。
大切なのは一回で調査を済ませることではなく、ミスなく調査すること。疑問点や不明点があれば役所や現地を行度も往復する必要もあります。効率よく調査して回るこしも重要ですが、トラブルを起こさないように調査して件するのがプロの仕事です。
現地調査に必要な持ち物
現地調査に必要なのは、書類だけでなく各種の進具もあります。特に大事なのはカメラです。疑問点や不明点等を撮影しておくと、役所での調査の際に担当者に写真を見せたりできるので、確認がよりスムーズになります。また、メジャーは道路幅員について調べるため、5m以上のものを持っておくと便利でしょう。
現地調査の所持品チェックリスト
必要道具等 |
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メジャー(できれば5m超のもの) カメラ ライト メモとペン レーザー距離計(あると便利) バール(下水マス等を開けるときに利用) 方位磁石 |
持参書類等 |
住宅地図 持参書類チェックリスト 公図 測量図 謄本 |
不動産豆知識
地番と住所(住居表示)の違い
地番は、土地の一筆(土地の単位ごとに割り振られた部分)ごとに番号が割り振られたものです。法務局に行くと土地の筆ごとに登記簿が存在します。それに対して、住所(住居表示)とは、建物に割り振られた番号です。郵便物を配達する際などに使われます。昭和37年に住居表示に関する法律が施行される前までは、地番が住所と同じ役割をしていました。しかし、土地が分筆できたり道路ができるようになると、地番だけでは複雑になったため、建物に番号を割り振って場所を特定しやすく変わっていったのです。なお、更地の土地には住所(住居表示)はありません。
まとめ
- 書類等で調べたことを現地調査で照合する
- 疑問点や不明点があるときは役所や現地を何度も往復する
- メジャーは5m以上だと道路の幅員を調べるのに便利