<<第25回:不動産の現地調査では境界標で物件の境界線を確認する
記事のポイント
- 都市ガスを引き込んでいる場合は、前面道路に「Gマーク」がある
- マンホールやメーターに記載されている水道管の太さを確認する
埋設管でわかること
調査では、敷地内の埋設管も調べます。ガス管や水道管の目印などを調べ、写真に撮っておきましょう。
ガス管
都市ガスの場合、すでに宅地内に都市ガスを引き込んでいたら前面道路に「Gマーク」があるはずなので確認します。もしGマークがない場合は、都市ガスを引き込む費用がかかる可能性もあります。
プロパンガスの場合、ガスメーターや給湯器にLPと記載があります。12Aや13Aなどの記載があれば都市ガスです。
Gマーク
矢印とともにGのマークが道路上に貼られてあり、ガス管の位置を示している
水道管
水道管のメーターボックスが前面道路などにあるはずなので確認します。水道メーターやそのカパーには、引きこみ管の太さが記載されているので必ずチェックしましょう。引き込み管の太さによって水圧が変わります。13mmしかない場合は水圧が足りない可能性もあり、その場合は交換する必要があります。当然交換には費用がかかりますし、状況によっては物理的に交換できない可能性もあるので、水道局に確認しましょう。
電気
スマートメーターでない場合は、ブレーカーでアンペア数について確認します。特にマンションの場合は、アンペア数の上限が決まっているため要注意。
敷地内に電柱があるかどうかも確認します。大きな金額ではありませんが使用料をもらえることもあるので、土地所有者変更の連絡を電柱の所有権者にしてもよいでしょう。
スマートメーター
デジタルの電力量計の事。以前の電力量計はアナログメーターが付いており銀色の円盤がぐるぐると回ってメーターが動き、使用量が分かるようになっていた。電力量計がスマートメーターになることで、検針員がメーターの使用量を毎月確認しなくて済むようになり、契約アンペア数の変更も電話一本で変更可能となった
電柱の所有権者
電柱に記載してある管理番号をNTTか電力会社へ伝えると所有権がどちらにあるかわかる
埋設管を調べる際の目印
ガス管
- Gマーク(都市ガス)
- ガスメーター
水道管
- 水道メーターカバー
- 水道メーター
電気
- ブレーカー(アンペア数)
- 電柱
まとめ
- Gマークがないと、都市ガスの引き込み費用がかかることがある
- 水道の引き込み管の太さによって水圧が変わる
- マンションはアンペア数の上限が決まっているため注意する