用語解説

第93回:自宅売却後もそのまま住み続ける方法【リースバック・リバースモーゲージ】

 

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記事のポイント

  • リースバックとは、売却した自宅の賃貸借契約を買主と結ぶこと
  • リバースモーゲージとは、自宅を担保に老後資金を借り入れること

自宅を売却した後も自宅に住み続けられる

現在、不動産業界ではリースバックリバースモーゲージという仕組みが注目されています、

リースバックとは、自宅の売却後に買主と賃貸借契約を締結することで、そのまま自宅に住み続けられる制度です。

リースバックする理由

ローンの返済が厳しい。まとまった資金が必要などの理由で自宅を売却したいが、住み慣れた自宅から引越したくないケースが多いようです

リースバックの仕組み

リースバックの仕組み

メリットデメリット
  • 自宅が現金化できる
  • そのまま住み続けられる
  • 固都税、火災保険等の固定費の支払いが無くなる
  • 住宅ローンの支払いがなくなる
  • 通常の売却ではないので近隣に売却したことを気づかれない
  • 将来的に買い戻すことも可能
  • 所有権が移転する
  • 賃料が発生する
  • 通常の売却よりも金額が安くなる
  • ずっと住み続けられるわけではない
  • ローン残高等によってはリースバックで売却できないこともある
  • 買い戻す金額が高い
  • 買主が第三者へ売却することもある
  • 賃料値上げや賃料条件等が変更されてしまう可能性もある

老後の生活資金を借り入れる

住宅ローンの場合、借入金額を一括で借りて毎月利子と元金を返済します。それに対して、自宅を担保にして融資限度額を割り出し、その範囲内で一括で(もしくは毎月)お金を借り入れ、利息分だけを毎月返済するのがリバースモーゲージです。契約期間終了後、または本人死亡時に現金もしくは自宅売却により一括で借入額を返済します。

また、本人死亡時に担保とした自宅を売却することにより借入金を返済しますが、担保割れしている場合は不足分の債務は相続人の負担となってしまいます。リバースモーゲージを利用するには、相続人からの理解も必要です。

 

リバースモーゲージの仕組み

リバースモーゲージの仕組みと図解

メリットデメリット
  • 年金代わりになる
  • 自宅を売却せずに住み続けられる
  • 高齢者でもお金の借入ができる
  • 自宅に住宅ローンが残っていてもリバースモーゲージに借換えもできる
  • 長生きして契約の満期を迎える
  • 貸付の極度額に達して貸付が止まり、利子だけを支払う状況になる
  • 土地の評価が下がって貸付が止まり、利子だけを支払う状況になる
  • 一括返済時に担保割れになる
  • 金利が変動する

長生きリスク

老後の生活資金をリバースモーゲージのみに頼っていると借入金が融資限度額まで達してしまったり、契約期間が満了して自宅を売却しなければならないケースがあります

担保割れ

担保評価額が、担保で借りた金額の残高より少なくなっている状態


まとめ

  1. リースバックは同じ条件で住み続けられる保証はない
  2. 買戻し価格が割高になり、買い戻せないこともある
  3. リバースモーゲージで担保割れしてる場合は相続人の負担になる
  4.  

>>第94回:道路つけによる建築費と解体費の違い【不動産物件・不動産投資】

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