記事のポイント
- 評価ポイントの確認のために、売主からのヒアリングが大切
- 書類をきちんと保存してあるかも確認ポイント
ヒアリングしなければわからないことも多い
不動産会社が売却不動産を査定する際には、評価ポイントを確認するため、売主からヒアリングすることも必要です。ヒアリングで確認するべき点は主に3つあります。
物件の基本情報
書面でわかりますが、売主の認識と相違がないか改めて確認しておきます。
各書類等の保存状況
たとえば、新築時の設計図書等が保存してあるかどうかは、売主に確認しなければわかりません。保存してあればプラスの査定になることもあります。
物件の状況
建物の修繕履歴や増改築履歴、雨漏りの不具合や近隣環境等をヒアリングする必要があります。修繕履歴は売主から聞き出すだけでなく、工事の内容や工事時期がわかる書類を確認する必要もあります。たとえば、販売図面にリフォーム済みであることをアピールする際は、リフォームした年と箇所を明記しなければ広告規制に引っかかってしまいます。もし、売主の言葉をうのみにして間違った情報を掲載してしまうと、仲介会社が損害結償責任を受ける可能性もあります。書面で正しい情報を確認しましょう。
修繕履歴
補修や修繕、リフォームなどの実施時期や内容を記録したもの
①物件の基本情報 |
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②各種書類等の保存状況 |
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③物件の状況 |
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建物状況調査報告書
国土交通省の基準に沿って行う既存住宅の調査記録
耐震基準適合証明書
耐震性が現在の建築基準法に適合していることを証明する書類
住宅性能評価
住宅の性能を公平な立場で評価し、結果を示した書面。品確法で定められている
安心R住宅
中古住宅のマイナスイメージを払拭するために国土交通省がつくった基準
住宅履歴情報
住宅がどのようなつくりで、どのような性能があるかなどを記録したもの
不動産豆知識
売却理由を確認する理由
売主には売却理由について聞いておきましょう。その理由によって物件の売り出し方も変わるので、予測された成約価格も変わってきます。事情があってなるべく早期に売却したいと考えている人もいれば、ゆっくり時間をかけてでも好条件で売却したい人もいるからです。売り出し方が変わるので、まずは売却理由を知ることが大切です。
まとめ
- 売却理由によって売り出し方が変わるため、査定価格も変わる
- 建物の修繕をいつ行ったかヒアリングする
- 修繕履歴はヒアリングだけではなく書類の確認も行う